あの瞳 覗けばわかるでしょう?

365日翔ちゃんと涼介くんへ愛を叫んでいる人のブログ

Tasty U を小説に。

 

どうも初めまして。毎日ありやましか言ってないやつです。

 

今回は(といっても初めて)私の大好きな曲のTasty Uを私の大好きなありやまで書いていこうかな、と。

 

Tasty Uは既婚者である女性と年下男性の不倫のお話だと聞いたことがあります。

 

まぁ歌詞から見てそんな感じはしますよね。

なんか、金曜11時くらいからあるドラマみたいなやつ。

 

そして、配役ですが主人公(名前は〇〇で表示)は夫がいながらも平凡な日々に飽きてしまい、浮気という刺激的な日々に溶け込んでしまいます。

ですが、浮気相手と愛し合っている時もどこかで夫への思いがある、罪な女ですね。

 

そして主人公の夫     有岡大貴 (26)

普段はあまり外出しない妻が、このごろやけに外に出ていることに疑問を持ち始めます。

愛している人だから信じようと努力するも、その気持ちが空回りしてしまう。

普段はおバカキャラですが、人の感情を読み取るのが得意で、異変にもすぐに気づくので、主人公の浮気にもだいたいは気づいています。

それでも気付かないふりをするのが、彼なりの愛し方です。

 

まぁ要するにリア恋枠有岡くん!!!

 

って訳です。

 

 

 

主人公の浮気相手    山田涼介(24)

既婚者ということを知っていながらも、主人公を好きになってしまいます。

不意に見せる主人公の悲しそうな表情が夫への気持ちだと知りながら、知らないふりをしています。

本当はダメだと分かっていても、それはもう遅く彼女にのめり込んでいた。

あとに引き返せないと気づいた時、彼の中で何かが動き始めます。

主人公を自分のモノにしたい、奪いたいと思えば思うほど、自分の首を絞めてしまいます。

 

切ない!!切なすぎる!!好き!!!!

 

私は涼介くんの切なそうな表情がとっても好きなので(酷い)そんな感情を描いていこうかなと思っております

 

 

 

 とまぁ、ドロッドロになるかもしれませんが暖かく見守ってく頂けたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ________

 

 

 - Ryosuke side -

 

夜7時。俺は彼女と約束したホテルへと足を進める。

 

まだこんな時間だというのに、真っ暗な街は今が真冬だということを知らせているようだ。

 

そんな光景が一人の自分を余計に寂しくさせて、早く彼女に会いたくて

早足で目的地へと向かった。

 

 

「...あ、いた」

 

 

ホテルの前でスマホに目線を下ろしている彼女。

 

そっと近ずいて、少し赤くなった彼女の頬に手を当てる

 

 

「ひゃ...っ    ...  あ、涼介くん!」

 

可愛く反応して俺の名前を呼ぶ彼女。

 

「待たせてごめんね」

 

「ううん、私も今来たところだから」

 

 

と言いながらホテルの中へ入っていく。

 

 

「旦那さんに怪しまれなかった?」

 

「大丈夫、今日から出張で明後日まで帰ってこないらしいの」

 

「そっか」

 

 

 

 

そう、俺達は世にいう"不倫関係"なのだ。

 

まぁ俺からしては好きになった人が既婚者だった。と言った方が正しいんだけど。

 

...っていつも意地を張る

 

 

 

俺が働いていたカフェにたまたま彼女が来て。

 

一目惚れだった。

 

 

ふんわりしていて、優しそうな印象だったが、どこか強い意志を持ってそうで

一瞬で心を奪われた。

 

それから彼女は、週に一度来るか来ないかくらいの回数で来てくれていた

 

 

 

最初は抵抗があったが、彼女への気持ちを抑えきれず告白した。

 

この気持ちを伝えたら、今までの関係が壊れてしまう。そう思っていたが、

 

 

 

"好きです、付き合ってくれませんか?"

 

"...いいですよ。"

 

 

びっくりした。左手の薬指には指輪をしていたし、既婚者だということはすぐに見分けがついた。

 

なのになんで。と思って、理由を聞くと

 

 

 

 

"なんか...疲れちゃったんですよね。"

 

"こんな私でもいいなら..."

 

 

そういう彼女を放ってはおけなくて、というか不倫関係になることなんかどうだって良かった。

疲れたという理由だったが、ただ彼女と一緒にいることが出来れば、何だっていい。

 

そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「涼介くん、私シャワー浴びてくるね。」

 

 

と言ってシャワールームに向かった彼女

 

もうこんな行為は何回目になるだろうか。

 

人様には身体だけの関係だと言われるかもしれない。

でも俺は、本気で彼女を愛してるんだ。

彼女といられれば、それでいい。

それでいいんだ。

 

 

 

「おまたせ」

 

そう言って濡れた髪をタオルで吹きながら出てきた彼女に理性を抑えきれず、ベットの上に押したおす

 

「ん...っ」

 

彼女が手の甲で声を抑えるように口を塞ぐ。

指先が動く度に爪に塗られたマニキュアが色気を放っている

 

 

 

「っ...声、抑えないで」

 

 

彼女の腕を抑えて、腰の動きを速める

 

 

 

「...あっ、涼介、くん...!」

 

「、...っ、!」

 

彼女の俺を呼ぶ声を聞きながら、絶頂に達する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

疲れて隣で眠る彼女の目にかかる前髪をよけて瞼にキスを落として眠りにつく

 

 

 

 

 

 

「ん、...だい...き」

 

「っ、!」

 

 

 

"だいき"という名前は彼女の旦那の名前だ。

 

 

寝言でその名前を聞くのは毎回のことだが、やっぱり好きな相手がほかの男の名前を呼んでいるのを聞くのは辛い。

 

 

いったい彼女はいつになったら俺に振り向いてくれるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

「おやすみ」

 

 

そう呟いた言葉は、夜の深い闇に溶けていった。

 

 

 

How many jealousy...?

                      ーどれだけ嫉妬すればいいの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- Daiki side -

 

 

「ただいまー」

 

「あっ!お帰りなさい!」

 

 パタパタと小走りで俺の元に来てくれた〇〇に頬を緩ませながらキスをする

 

「ん、ただいま」

 

「もう...」

 

 

頬を赤くして少し怒っている姿が可愛い。

 

 

 

俺達は結婚して三年になる

 

だけど、このごろ彼女の様子がおかしいんだ。

元々彼女はインドア派だったし、俺が外で働いていて彼女には家にいてもらっているからほとんど外出などしないのだけど、このごろやけに外に出るようになった。

 

 

 

 

 

"彼女はきっと..."

 

 

わかってる。わかってるけど、真実を知るのが怖いから

 

見て見ぬ振りをする。

 

 

 

 

 

 

 

「明日から出張だっけ?」

 

「あー、そうそう。行きたくねえなー」

 

〇〇とずっと一緒にいたい、と付け足すと

 

「仕事なんだから...頑張ってください 笑」

 

って照れた顔で言われたら頑張るしかないじゃないかよ!!←

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご飯できたよー」

 

「おぉっ、オムライス!!」

 

 

「ふふ、これ食べて明日からも頑張ってね」

 

「うわぁ~、そんなこと言われたら大貴くん何でもがんばれちゃうわー」

 

ちょっと調子に乗ってそんなことを言ってみる

 

 

「もう、調子に乗らないのー 笑」

 

 

そう笑った彼女の笑みには、どこか悲しそうな表情があって、俺をより一層不安にさせる。

 

 

 

 

 

そして寝る時間になって

 

「まだ寝ないの?」

 

「うん、これが終わったら寝る~

先に寝といていいよ?」

 

「わかった...無理しないでね?」

 

 

 

 

 

 

そう言った彼女に頷いて、寝室に向かう姿を横目に見ながら仕事を進める。

 

 

ああ~、なんでまだ仕事残ってんだよおおおお

 

早く〇〇の元へ行きたくて、いつも以上に早く仕事を終わらせた。

 

 

 

 

 

「ふぅ~、、終わったー」

 

よし、寝よう。

すぐ寝よう。

今すぐ寝よう!!←

 

 

寝室へ向かって布団の中に入って

 

彼女の頭を撫でながらキスをする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は...何度〇〇に別れを告げようとしただろう

 

 その"さよなら"を胸の中に隠したまま

今日も、きっと明日も彼女に嘘をつく

 

 

 

 

 

 

 

〇〇は、...誰を愛してるの?

 

 

 

「おやすみ、」

 

 

そんな疑問を〇〇に言えることはなく、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、行ってくるね」

 

「行ってらっしゃい、気をつけてね!」

 

 

 

手を振って、車を走らせる。

 

彼女が嬉しそうな顔をしていたのは、見間違えだっただろうか。

 

いや、だめだ。

信じるんだ、彼女を。

 

だって...それこそが愛、だろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公 side-

 

私は、夫がいるというのに違う人を好きになってしまった。

 

毎日家の中で過ごす生活は

 

なんというか...

 

退屈で、平凡すぎた

 

普通の人にとってはそんなことが幸せなのだろうけど。

 

 

だからと言ってはあれだけど、涼介くんの告白を受けたのだ。

 

 

でも涼介くんは...私を、どうしょうもない私を愛してくれた。

 

夫がいる私を好きだと言ってくれた。

 

 

 

 

そんな彼を私は...利用していたのかもしれない。

 

 

 

こうして今日も、嘘を重ねていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- Ryosuke side -

 

 

今日は〇〇と出かける日だ。

 

やっぱり旦那さんに会ってしまうかもしれない、と考えるとそんなに外出はできないけど、今回は旦那さんが遠くに出張するということで安心だ。

 

 

 

 

 

「涼介くん!」

 

「っ...」

 

白いニットにコートを羽織って黒のスカートにハイソックスを履いた...俺の大好きな格好で、俺の元へ走ってきた彼女はとっても可愛くて、抱きしめたくなった

 

そんな顔が赤くなった俺を見て、

 

 

「なーに顔赤くしてんの? 笑」

 

と、にやにやした顔で聞いてくる彼女

 

くそ、これが年上の余裕か...

 

 

 

こうなったら...

 

 

 

 

「っ...!//」

 

まだ笑っている彼女にキスをして、

 

 

「あれ?顔赤いけど...どうした? 笑」

 

 

と、さっき〇〇が言ってきたようにいたずらっぽく聞いた

 

 

「涼介くん!!//」

 

 

照れている彼女を笑いながら

 

手を握って

 

 

 

「行こ?」

 

 

と言うと

 

 

 

「うん...!」

 

 

そうふんわりと笑って彼女は言った。

 

 

 

 

 

 

それから、お昼を食べていろんなところを回った。

 

ある程度回ってから、お土産屋さんに来ていた。

 

 

「ねえ、あれ涼介くんみたいじゃない?」

 

 

彼女が指を指しながら言った"あれ"とは、

 

 

「ぶた...笑」

 

 

ぶたのぬいぐるみだった

 

 

「ふふふ、涼介くん食べすぎちゃうとすぐまんまるになっちゃうから 笑」

 

 

「確かにそうだけど~」

 

 

と、拗ねたように頬を膨らませる

 

 

「そんなことしても可愛いとしか思いませんよ~?」

 

 

と、首を傾けて俺に言ってくる

 

 

いや...あなたの方が可愛いですから!!!!

 

 

 

 

 

 

 

でもそんな時、空を見上げながら楽しそうに笑う彼女に違和感を覚えた

 

なんというか...彼女ともう二度と会えなくなる気がして、咄嗟に抱きしめた

 

 

 

「涼介、くん...?」

 

 

びっくりしたように俺の名前を呼ぶ彼女

 

 でも、離したくなくて

 

 

「もうすこし、...このまま」

 

「...うん、」

 

 

 

 

 

 

それからどれくらい時間がたっただろうか。

 

1分のような、1時間のような

 

そんなあやふやな気持ちになる

 

 

もう、帰らなくちゃいけない時間だよな

 

 

そして抱きしめていた手を離して、

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ...またね」

 

「うん...」

 

 

 

離れたくない想いを胸に、彼女に背中を向けて歩き出す

 

 

まるで、"振り向くな" と言われていような気がして足を前に進める

 

 

角を曲がって、彼女が完全に見えなくなったら

 

無我夢中に、走り出す

 

 

 

 

 

ただひたすらに、彼女のことを忘れたいと思うように

 

 

やめたい

 

こんな関係、本当はやめたい。

 

けど嫌いになれないんだ。

 

 

 

 

...でもこれが、彼女の駆け引きだとしたら?

 

 

いや、...考えるのはやめよう

 

 

 

 

 

 

 

やっとの事で家にたどり着いて

 

風呂は明日でいいや、とベッドに転がり込む

 

 

 

 

初めて会った日を思い出しながら、まぶたを閉じる

 

 

 

 

 

 

 

 

ねえ、〇〇...俺を 

 

 

「 愛して、...っ」

 

 

 

そう呟いて、静かに涙を流した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- 主人公 side -

 

 

今日の涼介くん、なんか変だったな

 

 

そう思いながら、家へと足を進める

 

 

 

あの抱きしめ方...そう、何かを怖がっているような抱きしめ方だった。

 

 

 

 

「もう、...こんな関係やめないと」

 

 

 

 

自分でもわかってるの、こんな関係だめだってことくらい。

 

でも、この関係を切ってしまったら

 

私の中で何かが壊れそうで

 

 

 

怖い。

 

 

そうだ、私は弱いんだ。

 

 

 

だから涼介くんだって...大貴だって、ちゃんと愛してあげることができない。

 

 

あんなに愛をもらっているというのに、私はそれを返すことが出来ていない。

 

 

 

 

こんなのだめだ。

 

涼介くんとも、ちゃんとケリをつけないと。

 

 

 

 

 

 

 

- Ryosuke side -

 

 

〇〇に"話がある"と言われて、指定されたカフェへ向かう。

 

 

 

 

 

なんだろう...やっぱり、別れ話かな

 

 

 

「あ、涼介くん!」

 

先に着いていた彼女に呼ばれて、席に座る。

 

 

 

 

 

 

 

「話って、何?」

 

「あの...ね、」

 

 

 

ごくり、と唾が喉を伝う。

 

 

 

 

 

 

「別れよう、私たち。」

 

「...っ、」

 

 

 

 

 

 

わかっていた、はずなのに。

 

 

いつかこんな時が来るって、覚悟していたはずだろ?

 

 

 

 

 

なのに、なんでこんなに胸が締め付けられるんだ

 

 

 

「...涼介くん、?!」

 

 

 

気づいたら、〇〇の腕を握ってホテルへ向かっていた。

 

 

 

「いたい、よ っ、涼介くん...っ」

 

 

 

 

着いたら、ベッドに押し倒して

 

 

 

「最後、...だからっ、」

 

 

 

 

 

泣きそうになりながらも、言葉を紡いでいく。

 

 

〇〇は、少しびっくりしていたようだったが、すぐに受け入れてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

行為後に、隣で眠っている彼女に最後のキスをして、部屋を出た。

 

 

 

 

もう完全に暗くなった夜の街は、今の俺の心を表しているようで、

 

 

「本当に、好きだったんだよなー、」

 

 

「あれ、なんで...」

 

 

 

気づいたら、涙が流れていて

 

 

止まらなかった。

 

 

 

 

 

今までの〇〇との思い出が、馬車馬のように思い出されていく

 

 

 

 

 

__ 初めてあった日

 

〇〇に恋に落ちた日

 

告白して、恋人になった日

 

初デートで映画を見た日

 

初めて二人の夜を過ごした日

 

温泉旅行に行った日

 

大好きだと、言い合った日 __

 

 

 

全部、〇〇が笑っていた

 

〇〇と、笑っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしたら、もっともっと涙は止まらなくなって

 

 

それからのことは、あんまり覚えてない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- Daiki side -

 

 

出張から帰ってきて、少し休みがもらえたから〇〇と二人で久しぶりに出かけることにした。

 

 

「ねえねえ、どこいく?」

 

目を輝かせて聞いてくる〇〇

 

 

「んー、映画とかは?」

 

 

「あ!いいね、私みたいやつがあったんだよね~」

 

 

「じゃあそれ見に行こっか」

 

 

 

 

映画館に行って、〇〇が食べたいと言ったポップコーンを買う

 

 

そして上映時間になって映画が始まる。

 

その映画は、主人公が夫がいるのに浮気をしてしまい、そこから繰り広げられるラブストーリーだった

 

 

なんか、親近感を感じるような、そんな気がした。

 

 

まるで俺達の人生をそのまま物語にしているような、不思議な感覚だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「面白かったね~!特にあの主人公と旦那さんが...~」

 

 

家に帰ってきて、楽しそうに話す〇〇に、"今しかない"と決意し

 

 

 

「〇〇、聞いてほしいことがあるんだ。真剣に。」

 

「どう、したの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

震えそうになる声に、しっかりしろと自分に言い聞かせて

 

 

 

 

 

「俺たちさ、...別れようか」

 

 

 

 

 

よし、ちゃんと言えた。

 

 

 

 

 

 

 

「...え、?」

 

 

 

 

言うんだ、自分の今思ってることを。

 

 

 

 

 

 

 

「〇〇はさ、本当は誰が好き?」

 

「...っ、」

 

 

 

 

 

「俺はね、〇〇が大好き。

 

でもきっと、俺の大好きと、〇〇の大好きは違うんじゃないかな。」

 

 

 

「私は大貴のことが...!」

 

 

「俺は!  ...俺は、〇〇の本当の好きな人と幸せになって欲しい。」

 

 

 

「だい、き...」

 

 

「だから、別れてください」

 

 

 

 

「...っ、ごめんね...」

 

 

 

「謝んないでよ、離したくなくなる 笑」

 

 

「...ありがとう、大貴」

 

 

 

 

 

そう微笑んだ〇〇は、きっと今までに見てきた笑顔よりずっと、綺麗だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇が出ていった部屋は、すごく静かで。

 

別れたことを1番先に伝えたのが、知念だった。

 

 

知念は俺の家に来てくれて

 

 

「...大貴、本当は別れたくなかったんじゃないの?」

 

「...」

 

 

 

ほんと、こいつは痛いとこをついてくるよなぁ。

 

 

 

 

 

「好き、だったんだね」

 

 

 

 

 

「...!   ...うん  好き、だった ...

 

    大好きだった...っ、」

 

 

「...うん」

 

 

 

 

知念の優しさに、これから俺は何度助けられるだろうか

 

 

 

 

〇〇、幸せになれよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- Ryosuke side -

 

 

〇〇と別れて、まだそんなにたってない頃バイト先で

 

 

 

"〇〇と旦那さんが別れた"

 

 

と、噂で聞いた。

 

 

自分の耳を疑ったけど、やっぱりそれは幻聴ではなくて。

 

 

頭に軽い衝撃を受けたような、

そんな感じになりながらもお昼休みに入って、社会人が街を行き交う中、見つけたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ、〇〇...」

 

 

 

とっさに彼女の腕を引っ張った

 

 

「... え...っ、涼介、くん...」

 

 

 

「どう、したの」

 

 

〇〇は酷くやつれていて、前のふんわりした面影は消えかけていた。

 

 

「夫とね、別れたの。もう本当に、なんにも無くなっちゃった。」

 

 

 

 

 

〇〇は、今にも消えそうな儚い笑顔で言ってきた。

 

それがあまりにも怖くて、抱きしめた。

 

 

 

 

「涼介くん...?」

 

 

 

「俺ね、〇〇がいなくて、どうにかなっちゃいそうだった。

〇〇の存在が、俺の中で大きくなってて

 

 

〇〇なしじゃ生きていけないんじゃないかってくらい。

 

だからさ...」

 

 

抱きしめていた腕を話して、〇〇と向き合う。

 

 

「っ、...」

 

 

 

ああ、また泣かせちゃったな

 

 

 

 

 

 

 

「俺と、結婚してください」

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ、私で、いいの、?」

 

 

「〇〇がいいの。」

 

ちょっと可愛く言ってみる。

 

 

 

 

「お願い、します…っ」

 

 

そう言って、まだ涙を流しながら笑った笑顔は、すごく綺麗でキスしたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ、なんか世界のはじっこで泣いてるみたい」

 

 

 

 

 

 

「..... こんな所に、いたんだね」

 

「っ!  ...見つけてくれて  ありがとう」

 

 

 

 

 

 

そうやって笑いあって、キスをして

 

これからも君の笑顔を、君の隣で見ていたい。

 

 

Fin